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鬱蒼とした樹木は根こそぎ引き抜かれ、無粋な鉄綱物に置き換わり、その姿は大きく変わっていった。
橋桁の配下にあった樹木jが幹の部分を残し、頭部はちょん切られ根っこに生える若葉が僅かにその
生きた証を残しているようであった。
その下流側、橋台の上に載った膨大な数の鉄骨のレールがバイパス路の流れに沿って交わされる。
路面が橋上の部分に載る様な形で緩やかな勾配で降りていく。
右側が神明台の崖部分、前回のREPでは徹底的な遺跡調査が行われ、この崖の部分で横穴墓が発見されたが
その痕跡は一掃され、埋められ整地されてしまった。
それこそ、大地を掬う様に小さなスコップで一握りの土を丹念に掘り起こし、時間と手間をかけ、掘り起こした宝物の
発見に沸き立った。
しかし、それも束の間、巨大なパワーショベルで何の躊躇いもなく、大地は掘り起こされ、設計図通り、機械的に強靱
な構造物に塗り替えられていく。
先人が暮らし、残した貴重な歴史、文明など、その遺跡発掘部分は埋めつくされてしまうのであろうか?
◇橋台上部 から
□橋台、橋脚部分
神明台の高台に位置する多摩平方面口部分は橋が掛けられ結合する。
工事の進捗により、其処で何をやっているか、こんな看板が建てられ、廻りに気配りしている。