□釧路湿原

釧路湿原は 北海道東部に広がる 我が国最大の湿原である。
湿原は そのほとんどが ヨシやスゲでおおわれる沖積平野で東西の幅が約１０km 南北が約３５kmもある。
約5000年前、海であったが、海岸線が徐々に、後退して約3000年前に現在の形に成ったと言う、長い長
いスパンの地球規模の緩やかな変化が、この雄大な湿原を生み出したのだ。
途方もない湿原に生活する動物は1400種と言われ、エゾシカ、キタキツネなどの馴染みの動物や特別天然
記念物タンチョウや氷河期の生き残りキタサンショウウオや日本最大の淡水魚イトウなど、生息している。
果てしなく続く湿原の広さ、一面に広がる草原はヨシ・スゲ 湿原。背の低いのがスゲ、高いのが ヨシで背丈は2mになる。
はるか彼方まで見通せる展望台に日本最大の湿原のその広さと規模に感激する。
眼下の見渡す限りの草原に地球の広さを改めて認めるようであった。

鬱蒼とした樹木に覆われた長い長いトンネルの遊歩道 を進むと一気に開けた展望台へ出る。
『わぁ〜凄いながめ』大パノラマに思わず歓声が・・・。果てしなく広がる湿原の規模の大きさに目を奪われる。
広大な湿原のなか、うねるような小道に米粒程の人影がかすかに見える。自然の雄大さに触れられる場所
である。