層雲峡

層雲峡は大雪国立公園の中にあって大雪山に源をもつ石狩川沿い約24kmにわたって連なる一大渓谷である。
高さ160mもある神削壁や天城岩の絶壁、四角、六角の断面をもつ柱状節理の大岸壁がそそり建ち、大景観が
広がっている。これらの岸壁から落下する数々の滝の風景も見どころの一つである。標高1,984mの黒岳には、
層雲峡温泉街からロープウェイに乗って約7分で5合目まで、さらにリフトに乗って約15分で7合目に行く事が出来る。
それぞれ5合目、7合目でも雄大な景色は堪能出来る。
7合目のでは200種もの高山植物が咲き乱れる花畑があり、ナキウサギやシマリス、クマゲラなどの動物が歓迎
してくれる。黒岳山頂へは整備された登山道をさらに約1時間で、山頂からは北鎮岳などの山々をはじめお鉢平と
呼ばれる噴火口の大パノラマを見ることができる。

層雲峡の石狩川を挟む断崖絶壁についてかっては国道39号
から眺めることが出来たがトンネル化されてしまった。
国道から離れ、川を挟んで反対側の展望台の「双瀑台」まで
400数十ｍの看板に吊られ、整備された階段上の山道を登る。

「双瀑台」から正に繊細な糸を引くような「銀河の滝」が目の前
に見える。
瀧の落ちる姿を下の道から見上げたり、色々角度を変えで滝を
見たが、やはり滝の高さにある「双瀑台」からが、一番美しく見
える。荒々しい岩肌に白い筋を引き、その筋が刻々と変化して
いくような姿は、丸で動く水彩画を見るようで、飽きなかった。
展望台にはその姿に吸いよせられ、固まってしまい、暫く動か
ない観光客もいた。