『温根湯温泉(北ｷﾂﾈ牧場)』 日本で唯一、野生に近い状態で放し飼いにしている北キツネだけを集めた珍しい牧場である。
広い園内に放たれた北キツネも、30°近い暑さに涼気を求め、土管や草影で朝寝・昼寝をむさぼっていた。
中には元気もんが、園内を走り回り、愛嬌のある顔に、心なごむ。
全く野生のものと、小さいころに人間の手にかかったものと2種類あるそうで、人が寄っても無感心、無警戒に昼寝を決めていた。

□北きつね牧場

オホーツク海に面する網走から、 北海道の『ヘソ』に位置する富良野へ結ばれる、R39ルートであるが
ひたすら暴走し、旅の疲れをこの北きつねで癒しては如何であろう。

北きつね牧場はみやげ物屋と併設されており、北きつねはいわば人寄せパンダ役を担っている。
観光コースの拠点の一つか、大型バスから大勢のお客が吐き出される、その時だけは活況を帯びる。

「もう、暑くてやってらんねよ」四つんばいになり、僅かに薄目をあけて、自我の世界にすっかり入り込み、入園者を
全く無視している。飼い馴らされ、食に全く心配なし、研ぎ澄まされた野生の本能はすっかり、そぎおとしてしまって
いるように見える、おきつねさまであった。