落葉の襲来は判っていても、自然に逆らえず、時期が来れば、毎期掃除しなければならないのか、と思いつつ駄目
もとで、伐採の提案を管轄のJR東日本保線技術センターに電話してみる。
普段、車両の安全運用のため、補修作業はダイヤの休止時間である、深夜未明におよぶことがあり、騒音等の協力
お願いがあり、近隣に住む関係から、受け入れ、覚悟していた。
その折に担当管轄が明らかで、今回は逆のお願いもしてみた。

2015年12月某日、
トラッククレーンはじめトラック数台からなる工事車両が工事関係者を載せて突如やってきた。当日関わる
関係者は、作業員、道路誘導員、列車見張要員併せて10数人の大キャラバン隊であった。
静かな住宅地に、ばらばらと散開し、大声をあげ、たかが1本のけやきの伐採に群れなすこの作業集団の
到来に、いささか驚いた。

その場では即答は無かったものの、検討する旨の前向きな回答を貰った。
その後、何の沙汰もなく、やはり、聞き流されたと思った。
数日後、JRの担当が現場に訪れ、挨拶にも来られた。将来とも、歯止めのない樹木の成長が、車両の運用
に影響にも及ばないとは限られず、その場で伐採の決定が、なされた。近隣の小市民の意向が果たして通る
か、疑問であったが、天下の、大企業たるJR東日本を動かし、無駄な提言でなかったことに、小躍りして喜んだ。

準備された黒板にものものしく工事名称や細目がチョークで書かれる。
工事件名:中央線沿線近接木伐採
東京駅からの距離と場所:41.9㎞付近、 Φ300MM H-7Mなど、施工中の黒板が表記、掲示される。