ここまで読むと何の変哲もない、HAPPY ENDの物語であるが、実はそんな生易しいものではなかった。
ハム音、原因究明中のことであった。
出来ればローカル局、さもなければ強力に入感出来る局が見つかればとダイアルサーチ
していたが、何とか相手を見つけ出し、呼出せた。
但し、呼び出した相手が最悪であった。
TESTに協力要請し、応じてくれたが、こちらの問いかけに対して率直にYES,NOの結果を求めるだけ
で良かった。
それが何を勘違いされたか、こちらの事情も判らずに、先方からは門前の小僧扱い、変調の質を調
べるならば、こうすべきと色々とご高説を賜り、それもクドクド繰り返される始末に、途中で切れて
しまった。
まあ、こちらから頼んだので、忍の一字、すれ違いの対話に辟易しながら、謝辞を陳べて早々に退散
することだけで精一杯であった。
肝心の試験も出来ず、感情の昂りと憤りだけでストレスだけがたまってしまった。
430で良く出てきているようだが、紋切り型のCQマシン、一方通行の話に自己陶酔している。
某元首相の古い言葉になってしまったが「人生色々」この430もいろんな人種の寄せ集まり、所詮
は狭い範囲の無線ゴッコの集であるようだ。

昼間はバンド全体をタクシー、トラックのあきれ返る程の不法運用に占拠され、これが法事国家なのか
と思われるほどの異常の世界。
夜間にならばとダイアルサーチするものの、只でさえ少ない寂しいバンドの中で、メインチャンネルの呼
び出しも、特定相手局の呼出しばかりの、お友達同士の対話の場で、終わればさっさと消えてしまい、
第三者に門戸を閉ざした運用局の多い事。
これも関わりを持ちたくない世相の反映か、そんなフィールドに相手探しの難しさを感じた430バンドで
あった。
ハムの登竜門として、お気軽に出られるバンドでもあるが、このバンドだけに固執すると、厚い壁にぶち
当たり、忽然と消えさるのも判る様な気がする。

空きチャンネルを利用してPTTの切り替えが確実に変わることを確認する。
こうして、環境を整え千葉鎌ヶ谷のJH1HUKさんを捜し当て、早速コンタクトする。
ビックタワーに助けられ、ローカル並に入感する。
事情を話し、TEST方々、変調も正常に動作しているREPを貰い、安堵する。
もとよりフリーハンドで快適な操作に復旧する。
ご覧のように狭い所に団子兄弟がようやっと揃い踏みした。