お召し列車は成田に到着し、300人近い集団が列車から一気に吐き出される。成田山に参拝する間、車両は待機し、再び
これで東京に戻るのである。元々成田山参拝客輸送を狙った専用鉄道として、このJR成田線と京成電鉄があり、年間300
万近くの参拝客を背景に賑わいを見せている駅である。

駅前から人の山が一気に動きだす。凄い人出、お正月に有らざるも、こんなに人出が、渦に巻き込まれていく。ツアーの
統制行動が解かれ、一緒に集まった人の識別も付かなくなってしまうが、気遣い無くフリーに廻れるの嬉しい。
平将門の乱平定のため祈願から大凡1200年。途方もない人々が、それぞれ思いを抱き、成田不動の祈願・参拝に人を
引き寄せている。人人、今日こんなに隆盛を極めているのは何なんであろうかと、思いつつ、渦の中に入っていく。

駅の出入り口には歓迎の意志を表した大きな提灯が下げられ、左右の提灯の間にはしめ縄で飾られている。同類のパッ
ケージツアーが多数ここに集結しており、参拝後ここに集まる迄、自由散会である。旗の上に何やら風船をぶら下げたもの
が目印、遅刻、迷子にならないようこの目印に集まるよう言い渡され、新勝寺に向かって「いざ出陣」。