折角、遠路はるばる万願寺の市のリサイクルに来たが不発に終わってしまった。
このまま打ち止めと椅子探しを諦めてしまうのも悔やまれる。そこで閃いたのが、万願寺とは正反対の西側の
八王子大和田に中古を扱う大型店舗を思い出した。
これまで来た長い道のりに気が重いが、国道を反転し、新たな道探しで、安全走行を配慮し、次の拠点にかける。

広い事務所の入口に受付カウンターがあり、市民の持ち込んだ不用品が此処で受け付け処理される。
その背後の広い空間に机、椅子、ソフア用品やタンスなど大量に置きならべられている
各展示品には商札が下げられ、数百円から万を超えるものが、あり、持ち主が不用品として手放しただけに
安く変えるのが特徴である。
広い展示場をくまなく歩き、椅子を求めたが、千円台からあったが、イメージする物が残念ながら見つからなかった。

開店市場は市が主催し、使える衣料品・日用雑貨などを引き取り、低価格で提供している所である。所が曜日と
時間限定の中での限定開店で行った当日は無情にも既に閉まっていた。
ガラス越しに市場の様子が見えるだけで、漸く辿り着いたが肝心の掛員は見えず、残念ながら無為に終わってしまった。
閉ざされた市場に知らずに、輩と同様に入口で折り返す来訪者も何人か見受けられた。
賑わいを見せる万願寺の一等地、小紙に書かれた、無情の案内に、役所の閉ざされた世界が、支配していた。
万願寺にはもう一軒、市場があることは判っていたので、気を取り直し、此処を離れた。

万願寺には喧噪の国道から離れた閑静な住宅地に入り、浅川沿いのふれあい橋附近にリサイクル事務所があり、
微かな記憶を頼りにそちらに向かう。
広場の一角に平屋建ての事務所が、あり市民から引き取った不用品（家具・照明、オーディオ等家電・食器類）の
再生・販売をしている。

高架橋を潜って間もなく角に大型商店『いなげや』が構える。国道をそのまま直進すると多摩川であり、鉄柱が見える
『石田大橋』で多摩川を渡ろと国立側に出る。

いなげやの2階の一画が『ひの市民リサイクルショップ回転市場万願寺店』である。