外壁が途切れ、門越しに大小の建物が群れを成し、その手前をスチール製の巨大な東門が構えている。
生産拠点として、大勢の人の出入りのある玄関口のひとつである。
事業所内は生産関わる従業員が集積され、作業するが濃厚接触機会の多い所である。残念ながら既に日野本社で2名
の感染が確認されている。
感染拡大防止に徹底的な対策を社を挙げて取り組んでおられることが、広報されている。防禦体制を掻い潜り、感染者
が発生していることに、身近な所までコレラの病菌が迫っていることを思い知らされる。
ご覧の通り、事業所の通勤時間帯に近いが、人の姿も極端に少ない感じがするが、拡散の抑制に取り組む現実の姿と
思われる。

大小おりなす敷地内の工場の群れ、物流を担うトラックなど大型の車両が此処から生まれる。日野を代表する事
業所として、多くの人材が集約される。西門から見た事業所の姿。

大阪上の通りから日野自動車の外壁沿いの路地を回る。外壁の内側に日野自動車の生産の拠点である巨大なビル
が迫ってたくる。

道の背後の東側が急坂で大阪と言われＪＲ日野駅に繋がり、この坂を登りきった頂部にあたり、周辺を「大阪上」と
呼称されている。
ＪＲ日野駅を結ぶ大事な要路で利用客が多く、定期バスが頻繁に往復している。そのバスが停まっているが、何時も
は降車された客で人の渦が生まれるが、殆ど人の影も見られず、空の空気搬送車はそのまま、定期走行している。

道沿いに手入れの行き届いた分厚い植え込みが、日野自動車の敷地の外壁を担っている。

多摩平の住宅地の一角を南向きの日野自動車側に向かう。それぞれ広々とした屋敷に近代的な家構えが軒を並べ
路地が真っすぐ整備されている。しかし人はおろか、車の移動する姿も見かけられず、人声も聞こえず完全に静寂の
世界である。