◇引込線

千駄ヶ谷駅のJR中央線の東側は信濃町駅側に隣接する。路線の南側に分岐し、途中で渋谷川を越え引込線として
明治神宮外苑側に繋がる。
わらべうた「青山の兵隊さん お鉄砲かついでドーン、ドン」
明治27・8年の日清戦争、明治37・8年の日露戦争の時には東京周辺の部隊が練兵所に集結している。軍用列車が
信濃町ー千駄ヶ谷間の引き込み線で現在のフットサルクラブで以前は神宮プールの裏を通る所から歓呼の声に送ら
れる。
軍用列車に乗り込んだ兵士達が、広島経て宇品から御用船で戦地へ発って行った。
この貨物線は始めは軍需品の輸送を主としていたが、日露戦争終了後、特に輜重兵大隊が目黒に移動してからは専
ら大宮御所の新築工事、神宮外苑の築造工事の資材運搬に使用された。

上り線の先頭部分である。右側の2本が総武線、左側2本は中央線である。右側のコンクリートの壁が首都高で背後が、
旧神宮プール、左側が聖教新聞で、先方の建物は信濃町である。当時はこの高速道のところを引込線が走っていた。

同じ場所を高速道路側から専用軌道を撮った写真である。背後の森が新宿御苑でその後ろに都庁のタワービルが
見える。総武線が陸橋を通過しているが、かってはレンガ造りのトンネルが南北を貫き渋谷川が流れていたが現在
は暗渠になっている。この陸橋付近が引込線の分岐であった。

聖教新聞

首都高4号線

信濃町