観光案内所から、岸壁に停泊された2階建ての最大積載人員 57名の観光船まで、案内され乗船する。
岸壁には大小様々の観光船が群れなし、停泊しているが、その数から知床クルージング観光の人気の程が判る。
申込み順と思われるが、列の前方から、ベストポジションとなる、右舷隻は瞬く間に埋まってしまい、列の後方に
いた我々は席の選びようもなく、舟の中程の空席にようやく着席する。

愈クルージング出航
操舵室は2階の先頭、周囲は広い視野に、当船で一番眺めの良い所
2人の乗務員が行き帰り、分けて操作していた。
それぞれ機能が違うんで有ろうか、パソコンもどきのデイスプレイが、制御卓に多数載せられてあった。
運転を担当する乗務員は操舵しながら、マイクで案内も行う。

乗船前に「寒いですよ」と案内され、中にはこんな防寒具で身を固める乗客もいたが、寒冷地使用の己は長袖に
腕まくりしていた。

乗船者は総て、まっ黄色のライフジャケットを着帯させられる。
船中から海上に放り出された時、見つけ易く、するためであろうが、9月のこの時期、オホーツク海の冷たい海中遊泳は
誰しも臨んでいないが、此れを着ただけで、何となく身が引き締まる。
海上を撥ねるように高速で突っ走るが、高いエンジン音と振動が船全体に響き、体に伝わってくる。
時折側壁から否応なしに、しぶきの洗礼を浴び、ワイルドで痛快なクルージングが始まる。