近隣で起きた火事、その2

左側がJRの専用軌道である。消防車のサイレンと、報道ヘリコプターの騒音に、道には何事かと思わず近隣の人が飛び出て、
目の前の煙の方向に目を向ける。
煙は附近の住宅から、併設されるJRの専用軌道の一帯に広がる。
上がる猛烈な勢いの煙の発生元からはメラメラと真っ赤な火炎が時々伺える不気味な姿であった。
そんな異常事態に自然と足は火元に近づいてしまう。既に日は落ちかかる頃、折からの風に煽られ煙が猛烈に流れ、灰
が舞い降り、異様な異臭が更に鼻に付いてくる。
火元は先日の火事の火元とJR中央線を挟んで丁度反対の南側である。
駆けつける過程で「ボ～ン!!」と言う地響きを伴う、猛烈な破裂音が大地を突き上げる音に、ただ事ならぬ状況が伝わってくる。
同地域は都市ガスとプロパンが使われており、その激しい破裂音はプロパンガスの引火である事が判った。

前回の火事が鎮火し火事の余韻が残る中、けたたましいサイレン音が再び鳴り出し、悪夢の世界が信じられない。
当日は、朝から、1日中北風が吹き荒れ、道端の自転車をなぎ倒し、ゴミ籠が飛ぶなど春特有の大嵐のようであった。
そんな中でまた騒がしいサイレンの音に、2階の物干し台から、音の方向に凝視すると煙が北風に煽られ、上空高く舞
い上がり、煤が舞落ちてきた。
前回の火事の1週間後の 18時頃であった、再び、前回の火事と同じ方向からの火事である。
前回の火事から数えて丁度1週間であった。
未だ焼け跡の生生しい傷が癒えない同じ金曜日に重なる、火災の発生が信じられない。
まさに「魔の金曜日」である。
前日の夜、「3.11東北・関東地震」の余震が東北地方で再び起こり、関東にも激しい揺れがあり、関東以北の列島を
驚愕せしめた。列島を襲う地殻変動に世の中蒼然とする中での、火事であった。

火元付近である、豆腐屋前の駐車場に位置する。既に日は落ち、真っ暗闇、である。殆ど鎮火に近い状態であったが、
未だ未だ残り火の不気味な炎が光り輝き、メラメラと燃える様子が見える。その様子から豆腐屋と隣家の屋根付近から
上がっている。

真っ暗闇の写真、カメラのISOの感度を上げれば、良かったが、使い慣れていない証拠。手元のカメラに
苦闘していたが、設定替え出来ず、撮った写真が闇の世界になってしまった。