◇平山城址に近い高台で
急階段を登り切り、頂きに近い住宅地の西寄りに、平山城址へ目指す。途中切り立つ尾根道に今辿った浅川流域を一望
出来る眺めの良い場所に出る。住宅地に挟まれた浅川が上流から大きな弧を描きながら曲がり、その上に滝合橋が見え
る。行く手に遮る木立もなく、この川の向こうに八王子市外と更に秩父多摩の山々が手に取るように見え、平山で一二を競
う景勝の場所である。
野猿の尾根道を道なりに南西方向に六国台へ目指す。左側は平山城址公園側のこんもりした森、右側が木立の合間を
縫って下界の世界が開ける。この野猿のハイキングコースは長沼方面へ繋がっていたが、この先の六国亭付近で残念
ながら閉塞されている。
その六国亭も素晴らしい眺めを楽しみながら、囲炉裏で野性味豊かな焼きとりを食べられたが、利用客が少なかったのか
閉鎖され、人の気配もなかったが、最近になって心ない者の仕業で放火され炎上してしまった。
かってはハイカーで賑わっていた尾根道も今は犬の散歩で訪れる程度で、深い自然の中に吸い込まれるようである。
皇太子殿下ご結婚記念樹のある、公園北中央口では既にブルーのシートを敷いた一団がまだ2〜3分程度の寂しい桜の
下で、宴は既に真っ盛り、桜の花とは別にシートに車座になった一団の顔は紅く満開であった。
◇野猿の尾根道
<<戻る 次へ>>