広々とした空間に看板表記は総て英文、迷彩色姿の米兵に改めて此処は米軍基地なのである。正面に見える建屋がFISC
と言って、艦隊補給センターで米国以外では最も大きいと言われ、横田基地に並ぶ、物流の拠点である。基地内はそこです
べての生活を賄われ、病院、幼児保育園から小・中・高・大学等の教育機関、ナイター設備まで持つ、野球場・サッカー場、
劇場、映画館、教会、銀行、などなどがある。右側の大きな建屋がレクリエーション・センターとなっていた。基地構内は路線
バスやタクシーまであり、日本人労働者も含めて2万数千人が住んでおり、もう立派な地方都市である。こうした文化・生活を
支えているのが、日本の「思いやり予算」で重い血税から生まれ、米軍の笠の元に日本が守られていると言う現実の世界に
改めて重苦しい感じがする。改めて此処が日本の中の外国なのである。

埠頭の右手は護衛艦「はつゆき」が停泊し、ご覧のように、行列もなく、スムースに乗船出来る。基準排水量約3千トン、
後部にポッカリと開放部が見えるが、ヘリコプターの離着陸と整備が出来るようである。色々な電子頭脳を備えた重火器
が装備されているが、就役は1982年で既に26年経過し、じいさまの様な存在でそろそろ引退する時期を迎えている。

イージス級巡洋艦ＭＵＳＴＩＮは横須賀に配置され間もない2隻のうちの1隻である。ＭＵＳＴＩＮは今話題の米国のミサイル
防御（ＭＤ）計画によって最新型レーダ波と、要撃ミサイルを連動し弾道ミサイルを発射初期段階で迎撃することができる。
北朝鮮がテポドンミサイルを日本海で発射すればＭＵＳＴＩＮは４００キロほど離れた海上でＳＭ－３を発射し、テポドンミサ
イルを迎撃する。米海軍は昨年までにこうした迎撃実験にすべて成功している。２つの艦艇が9月から日本海で活動する
ようになれば、テポドンミサイルに対する米国の対応態勢は大きく強化される見込みだ。
2008ー8ー8付け中央日報から一部抜粋

炎天下、日を遮る、日陰も無く、米軍艦船の見学に長蛇の列であった。艦上にも人々の渦の中、凄い、人気の程が
よく判る。しかし、列は一向に動きそうも無く、何とも辛抱強い、国民と思いつつ、行列の末尾に付く気も起こらず、
さっさと諦めた。

前甲板に人の渦、艦内も列は殆ど動いていない。乗船定員は無いだろうけど、是れ程の見学者を迎えるのも
果たして予想したのか、物見遊山は同地で迎えたペリー来航の黒船以来の伝統かもしれない。