3.アンテナ交換作業

4mのルーフタワーの踊り場に出る。
更にその上はマスト上に取りついた僅かな足場を確認しながら4mマストの
トップに取りつく。2階の屋根上から8m、即ち地上15mに当たり、マストの世界
からの地上の物体が小さく見え、改めて恐怖感が全身を襲う。
更に風でも吹けばマストの横振れが直に体に伝わり、思わずしがみついてしまう。
アンテナメンテで何時上がったか、忘れたが久しぶりに高所作業に身震いする。

アンテナが未だ空中遊泳する中で、それを支えながらも、Uボルトにナットを通し、マスト固定をするまでが、大きな
山場である。
此れが終われば、フリーハンドになり、アンテナ形状の修正、向き、ケーブルの接続など順次進めていく事が出来る。

2)強力な助っ人を加え新規アンテナを取付

その頃、ようやく強力な助っ人が現れ、足場の悪い2階屋根に無理きり引っ張りあげる。
勾配のきつい瓦屋根、取り付けるものはステー位で初めての人には恐怖の登竜門である。
屋根に1人、ルーフタワーの踊り場に1人、マストトップに当局が取り付き、新アンテナをワイヤーで吊り上げる。
吊り上げ上の途中の障害は途中で人の手がかかり、克服出来るので、吊り上げは先程より、スームスに上げ
られる。
マストトップで一人ジタバタしても、限界があり、特に7Mあるエレメント、従来より重い8�sのアンテナを引き揚げる
には人海作戦が何よりも心強い。

愈、重い安全帯を体に巻き付け、高所の世界行きへ観念する。

1)孤立無縁でアンテナ降下作業

長いエレメントが途中のステーやVダイポールにからまれ、行く手を阻まれ、思うに任せず、高い所から色々向きを変え、
激闘の末、古いアンテナ(6�s)を何とか一人で下ろす。
アンテナが2階の屋根にやっとのことで、たどり着いた時は、一つの障壁を乗り越えたことで、ホット一息付くが
この時点で汗がドット吹き出て、足腰に震えを覚え、腕がもう痛い。
屋根上に一端降りて、アンテナをばらし、下に降ろす。