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その路面下の様子を拡大して表示している。
荒々しく削られた崖沿いに架設用の道路が最深部まで敷かれ、ちっぽけに見える多数の車両が谷底に止めら
れている。手前はパワーショベルで黒い岩石を土砂と共に埋め込んで、この大きな空間を積み上げられ、道路
配下に埋設されてしまうのである。
この巨大な空間に繰り広げられる、路面下の大工事の偉大さを改めて驚かされるのである。

完成された坂の頂部に当たる何の変哲もない道路写真ではあるが、この路面の下にはこの構造物を支える隠された
メカニズムがある。
この路面はフエンスに囲まれ、内側で土盛りされたものが積み上げられた土砂の上が路面になっている。
そのフェンスの頂部が僅かに道路面の上に出ており、歩道の安全壁になっているが、フエンスの実際の高さは10m近
くあり、この路面の下に大量な堆積物で埋まっている。
フエンスの下は杭が打たれてフエンスはT字型の構造で、その上に乗っているが、内側の堆積物と道路の荷重と外側
の土盛りでフエンスが立っている。
建設過程での写真はフェンスの内側の最下部にある工事車両や架設道路などやパワーショベルで堆積物を埋め込ん
で居る様子が見えるが、現在はこのように地中深く埋まっている。土砂と共に埋められた堆積物は当サイトでも紹介した
通り、圏央道のトンネル掘削で出た岩石の余りを運搬し此処に埋め込んでいる。
道路とその下の土盛りしている様子が、2枚の写真の重ね合わせで、比較するとその様子が判ってくる。
この道路のメカニズムと、この巨大な構造物を作り上げるダイナミックな工事であったことを物語る貴重な写真である。