糠平湖から国道273で帯広側に向かう。標高365mから1000mの高さと、展望台から1700haと言われる日本一の
牧場規模に驚いてしまう。下界から緩い傾斜を駆け登り、果てし無く続く専用道路に何処まで行けば頂上なのか
とにかく広い牧場である。因みに牧場内が延長14㎞にも及ぶ距離の道路整備がされている。

頂上付近の展望台から手前の広大な牧草地に遥か彼方に馬の姿が確かめられる。
道の途中で牛の姿を見たが、何故か此処から牛の姿はなかった。当牧場には約3,000頭も放牧されている。
この牧場の遥か先は薄ボンヤリと十勝平野が広がっているのが一望できる。
草原に佇む馬の姿とそれを包むパノラマの、のんびりとした空間が、とても心地よく、時の経過を忘れさせ、豊
かな気分になる。

頂上付近に置かれたトラクターが、ここは農場だよと、他に何もない場所にアクセントを付け、記念撮影の
手助けをしてくれる。
見渡す限りの雄大な農場の一番高い所に、唯一の建物であるレストハウスがポツンと建っている。目の前
の下界の眺望を眺めながらの贅沢な環境にある特別席から食事も出来る。

雄大に広がる牧場の風景に溶け込むイメージでかしわ木を利用したツリーハウス。流木を利用して丁寧に
組み立てられた「みのむし」が幹の根元部分にきちんと据えつけられている。
2006年ネスカフェゴールドのCMでゆったりした豊かな時間を楽しむシーンが流され、一躍有名になった。

こんな姿で眺望を楽しみながら、ゆったりした
気分でコーヒーを楽しむ。
広々とした農場を背景に自然の木を利用した、
創成物が何の違和感なく、据え置かれている。
牧場に立つ1本の木がこのようなおとぎの国の
様な姿に変わってしまうのである。

眺めの良いナイタイ牧場から、再び国道273で下界に降り、帯広市の繁華街に入って行く。