◇八王子太鼓

袢纏を腰に巻き、鍛え抜かれた上半身、中には腹部に弛みを持つおっさんも混じっての男衆の太鼓の揃いうちは圧巻であった。
一定のリズムから激しい太鼓の打ち鳴らしにも、音に強弱を付ける中、一人一人が持ち回りで主役を勤め、それぞれの見事な
パフォーマンスを披露し、拍手喝采であった。
八王子太鼓のオリジナルから、創作まで間に休みを加え次々に披露していくが、時間経過と共に熱帯びた彼らの肉体が赤く
染まり、目の前で燃えたぎる姿が、自然と伝わってくる。

スライド写真

「チャンチキチン・チャンチキチン」と打つ鐘の音が太鼓の音と合わせ、リズミカルな音を刻み心地よく伝わってくる。
鳴らす鐘の音に合わせ、足を交互に踏み出す、打ち手の形が見事に決まり、壮大な太鼓とは異彩を放ち、目を引く。

写真右端が次々に回す主役のパーフォーマンス演技
顔は上向き加減に自己心酔しきった様子が良く判ると思うが、かなり観衆を意識した演技でもある。