船尾の観音扉ふくめ構造は
まるで輸送機のようだ
船尾に取り付けられた左右の
観音扉が開き小型船艇の出し入れ
を行う。

このスクータに乗り、波間を或いは水中を
自在に駆けめぐり、海岸線近くまで接近し
忍者のごとく、身を隠し周囲状況の模索を
したのではなかろうか・・・。
実に周到な仕掛けが準備されている。

小型船艇に掲載された「水中スクーター」

船尾には九州南西海域で沈んだ
朝鮮民主主義共和国の若者たちに捧げる。
と献花が飾られていた。
生きて生き恥を晒すならば舟もろとも
爆死の道を選んだのであろうか・・・。
現代でもこうした個人の国家体制のな
かで犠牲になる若者たちが居るのである。
かっては"海神"として散っていった回天の
若者達が思い起こされる。
"黙祷"

胴体の中身は小型船艇がそのまま
スルリと格納出来る構造になっている。
この船艇格納の残りのスペースを利用して
工作員数名の居住空間となっている。

搭載された「小型船艇」
この船艇もイカ釣用の灯を複数ぶら下げ、
完璧にイカ釣漁船に偽装されている。