船内にはご覧のような壁に埋め込まれた彫刻品や北欧の木工壁画
や調度、ガラス彫刻などが残されている。
その贅を尽くした飾りつけに今なおスウェーデンの富裕層世界のクル
ージンウによる豪華な旅の豊かさが伝わってくる。
「お金持ち」など極く僅かな特権階級にしか許されない、贅沢なんであろう。

壁面の落ち着いた色と模様と壁に埋め込まれたこのモニュメントントが
豪華な雰囲気を生み出している。

往時の客室は二つのベットがおかれ、シンプル。
北欧独特の民族衣装と当時の正装に身を包んだ二人の等身大の
写真が立体的に置かれ、当時の雰囲気を再現している。
バルト海・大西洋・地中海など西欧海域のリーゾトエリアを2週間から
2カ月の航程で豪華な旅を続けていた。
世界中の富豪であり、限られた著名人のみが許された豪華な旅にし
ばし固唾を飲んだ。

廃船になったスエーデンの豪華ヨット型客船であるステラポラリス号は
約30年も昔に伊豆半島三津浜へ持ってきたフローティング・レストラン
・スカンジナビアで今でも夢の空間を再現し、楽しましてくれる。
豪華客船のクルージングによる世界旅行はせめて此処のステラポラリス
号で雰囲気だけでも味わって見たらどうであろうか
早さを売りにした、コンコルド機も華々しく登場したが、その役割も遂に終えて
しまった。
スピードに追われる現代では時間に追われずのんびりした船旅は返って
好まれるのかもしれない。
蓄財を持たない小生には実現性の薄い世界旅行であるが、せめて気分だけ
でも、寂しく味わい下船した。ρ(°o°)ゝはぅ～

窓際に真っ白いカーテン越しに、柔らかい日差しが
差し込んでくる。
その広い空間に乳白色の大きなグランドピアノが
調度品としても部屋のゆったりした雰囲気作りに
役立っている。

ホールに響きわたるピアノの旋律を聞きながら、
外洋を眺めゆっくりくつろぐ・・・・
喧騒とせせこましく、走り回る現代に忘れかけた
夢の空間を思い起こされる。