□西山火口南側

展望台から360度、展望が効く。南側に町道が続くが、隆起した地形が、もろに山肌が露出し、噴火により激しく変わった地形
の様子が見える。その一角に正に大地に埋まりかかった建物が見える。展望台から続く散策路を降り、その様子を見にゆく。

付近の町道は割れ、階段状になり、道脇にあったコンクリート製の電柱が道路側に倒れている。町道周辺は雑草が
生い茂り、此処も大地に埋まっている。

和風作りの立派な屋根付きの外壁である。外壁は元々繋がっていたものが、左側の部分が隆起により、持ち上げられ
屋根・壁が分離し、、激しい地殻変動を物語る。

震災前まで、大勢の従業員が働いていた「わかさいも泉工場」の惨状である。
赤い壁の大きな建物が倒壊し、ガラス窓が破れ、激しい震災の状況が伝わってくる。屋根には堆積物が積もり、生い茂る樹木
が建物全体を覆い。建物が大地に埋まっている様子が、時の経過を物語る。