入金の振込の報に、郵便局に駆け込みの端末で、入金確認し、間髪を入れずに落札品をダッシュで運送会社に運び、遥か東北に
旅立ちする。既に終わった案件であるがレスポンスで応えられるのは落札者に対する感謝の意味である。
一昼夜に亘る長旅に、翌日の午後には先方に届けられた。精密な電子機器だけに輸送からの振動トラブルも心配な要素である。
到着時間もパソコンで読み取れるが、それから数時間後、無事に動いた旨の連絡を受けた。
早いレスポンスに感謝の言葉と、評価点は非常に良いもしくは良いの"1"の評価点を頂いた。その間、出品してから4日目、苦悶と
緊張、最後は感動さえ覚えたオークションの出来事であった。

やれやれ、嫁入り先が見つかった。幸いにして天井近くの物入れに、箱と梱包樹脂がそのまま残っていた。こんなことがあるまいと
思っていたが、手塩をかけて、戯れた娘の旅達に再び別れの籠(箱)が日の目を浴びる時を迎えた。
同機を手許に置いて以来、今まで考えられなかった、海外DXに夢を繋いでくれた。DXのアワードとしてDXCCのエンテイテイとして、
道のりは遠いが、そこそこ100以上の地域は稼いでくれた。
これまでの働きに感謝して、惜別に酒でもかけてやろうと、思ったが、大事な嫁行きに不作法と、目の前で飲んでしまった。
何時でも送れるようにと、早速梱包に取りかかり、スタンバイする。

入札してから6時間後、「おめでとうございます！落札されました」一通のメールが入った。リンクされた画面をクリックするとオーク
ションの商品詳細ページが開き同様に落札された旨の表示を確認する。
画面の指示のまま、専用の連絡掲示板が開かれ、落札者との情報交換がこの掲示板でやりとりが出来る。早速、御礼のご挨拶
と支払い方法、送付先など細部を詰めていく。
思わぬ落札の朗報に、我が目を疑ったが、連絡掲示板の落札者から連絡など、紛れもない事実が、しっかりと読み取れた。「こん
なに早く落札されて」と驚きと感動に、浸り、先程の不安は一掃された。

出品物の写真3枚、(掲載3枚迄)。入札条件、価格、商品説明。荷物の寸法、重量などなど画面が開き、入力時間が1時間以内
と言う制約があり、画面が開いてから、黙想思案しても間にあわない。
如何に評価して貰うか、文案を練り上げ、用意しておかないと、1時間はあっと言う間に過ぎてしまう。転記ミスがないかしっかり
チエックし、漸く登録、送信する。その間、どんな反応があるか、緊張しまくり、、ハラハラ、ドキドキする。

応札が有るのか、どうか、気になり暫くは取引画面をウオッチしたが、その間全く反応なし。同種の機器の過去の落札価格をも、
踏まえ即決価格を設定したが、目標価格が高すぎたのであろうか、入札無しに、多少の不安も覚える。
まあ、最初はこんなものだろうと、敏感に反応しても仕方あるまいと、暫くパソコンから離れる。しかし、やっぱり気になり、アクセス
の経過確認を繰り返し行う。数時間経過後、アクセスカウントが何人か覗きに来た事は判るが、問いかけも無く、通過するだけに
あせりさえ覚えてくる。「あれ、高過ぎたかな」と改めて思ったが、一度載せた物は掲載期間が終わり、次回チャレンジまで変えら
れない。