そんな背景の最中、神奈川県庁が使っていたファイルサーバのHDDが転売され、個人情報を含むデータが流出した事件
が発覚した。
当時、東京都中央区にある情報機器リユースの某社に勤めていた担当者が古いHDDを、不正に持ち出し、ネットオークシ
ョンで転売していた。
他にも、同社で破棄を請け負っていたUSBフラッシュメモリやスマートフォン、タブレット端末などの転売を16年から繰り返し
ていたとみられる。
東京地方裁判所は、HDD流出元の情報機器リユース業者（東京都中央区）に務めていた被告に対し懲役2年、執行猶予
5年の有罪判決を言い渡した。
セキュリテイに関わる大事な個人情報を扱っているにも関わらず、無放置で個人に任せていた実態が露見し、事件に繋がった。
当局の手入れが入った後、リユースの某社はデータ消去を顧客に、見える化など再発防止を図っているが、実刑判決された
刑の重さを改めて認識させられる。

市の廃品回収は無料で出来るが、何の手当てもせずにむき出しのままではその中身が何に利用されるか判らないご時世
である。
パソコン内部のデータを専用の消去ソフトが3000円～８０００円と色々出回っている。たった1回限りの利用、今後数年後、
再び使えるやら考えてしまう。
一方では、無料でPCやPC関連の周辺機器を廃棄してくれるパソコンリサイクルショップにお任せしてしまうのも、面倒臭
がりの輩には魅力的である。

HDDの処理を巡って、ただより安い物はない。
総てをお任せしてしまうにはきっと落とし穴があるのではと一抹の不安がある。
前述の神奈川県庁のHDD流出事件が頭をよぎり、安心お任せの殺し文句だけでは、乗ってはいけない、教訓でもあった。
大事な処理であることを前提に金属回収業者のパソコン引き取りに臨んだ。
10年前と同様、今回も処理店のパソコン一式を持ち込み、無料で受け付けて貰う。但しHDDは物理的破壊し、破壊後の姿を
自分の目で確かめるべく、安心料として２１００円を支払ことにした。