◇パソコン引き取りへ

さ～て、愈々引き取り処分が決まり、パソコン・モニター類を車のトランクに積み込み、引き取り先へ向かう。
引き取りサービスの業者は我が家から車で２～30分の距離、国道20号八王子石川入口のうかい亭が目印となる。
その背後の路地は物流倉庫が並ぶ一角に「パソコン家電処分」の掲示された看板の倉庫の、出入り口に辿り着く。
お店のイメージは全くなし、倉庫前で車を止めると、中から係員が出てきた。

人間で言えば心臓にあたる中枢部を2発も射貫かれたHDDはこれで完全に絶命し天寿を全うした。
ハードは健在なのに、此処までして、生命線を断ち切るのは、見えない余生に悪用されないためである。
結局パソコン本体の寿命は10年で尽きてしまった。それもこれも、冒頭述べた時代の潮流に乗ったWindowsの世代交代に
繋がってくる。
時代の潮流に乗り切れないパソコンも結局、金属回収され、生まれかるしかないのであろうか、大量に積まれた仲間の姿が
象徴的であった。
これで安心して魂を断ち切り、10年間の痕跡も物理的消え去った。淡々とした機械的な処理に別れの儀式は余りにも虚しいも
のであった。

◇心臓部（ＨＤＤ）の絶命

◇パソコンの成れの果て

倉庫の入り口の道端に車のトランクからパソコン一式を一先ず置く。係員にHDDは物理的破壊し、破壊後の姿を
自分の目で確かめたい旨を伝えると、パソコンをそのまま抱え、奥へ入っていった。
一緒に持っていったモニタ他は道端に投げ出されるように放置され、既に廃棄物処理品の扱いであることを改めて
思い知らされた。
倉庫には手押し台車が数台並び、パソコン仲間が、処理過程にあるようで、きちんと積み重ねられていた。
その殆どは輸送業者による持ち込み処理が殆どのようで、この積まれた量に繁忙を極めているようである。

◇早速パソコン搬入

待つこと10数分、HDDを抜かれ、内部がむき出し状態のパソコンと再開する。処理過程は見れなかったが、同種の作業は
手馴れたようであった。
魂を抜かれたパソコンであったが、前日まできちんと動いていただけに、筐体は綺麗で、このまま火を灯すことなく、解体の
運命に極めて事務的な別れであった。