その一つ、機体側面に真っ赤なおじろに鋭い眼光と併せ黄色の口ばしが、ド派手に描かれ駐機する中でも大変
目立つ存在である。
側面に描かれた文字は「302飛行隊所属のF4機の最後の記念のフライトの2019年」である。
全体的に研ぎ澄まされたデザインの飛行体に、最先端を走るジエット戦闘機を思わせるが、目覚ましい技術
発展の世界では新機種の前に後塵にあり、既に役割りを終えているのであろうか・・・。

◇駐機場へ臨む

◇別れを告げるジエット戦闘機

駐機場には駐機する戦闘機を囲むように柵が敷かれ、柵に沿って何重にも人の群れであった。今回はこれを
持って最後のＦ４となり、別れを告げる言葉が、各飛行隊でそれぞれ踊っていた。

眼下の滑走路、駐機場とその上空を俯瞰する管制塔がでんと構える。百里管制隊は、飛行場に離着陸する
航空機及び周辺を飛行する航空機の安全運航を確保し、空の交通整理を行っている。
駐機場を前にその特徴あるタワーを含め、基地を代表する特異な存在の建物である。その目の前で、駐機する
戦闘機の晴れ姿が展開される。
管制塔前が駐機場の広場の一角を占め、人の群れが、駐機に向かう。

約半世紀にわたりＦ－４ファントムを運用してきたが、いよいよ幕引きを迎える前の披露。 来年度には、３０１飛行隊（Ｆ－４）
もＦ３５に機種更新し、 全てのＦ－４は用途廃止される予定。
側面に描かれた「Go for it !! 301sq」は　飛行隊一丸となって最後まで無事に頑張りぬくぞと言うメッセージ

◇管制塔に迎えられる

入場ゲートで手荷物検査を受け，愈々、広大な駐機場へ目指す。
ガイドのポールに沿って続々と詰めかけ、遥か彼方まで駐機場へ目指す長蛇の列に思わず「凄い」と溜息も出る。