暗門とは城郭の折れ曲がった所や、樹木に覆われ良く見えない場所などに設置され、普段は家畜などが往来したり、
食料品の運搬用として使われていたが、戦時には軍需品を運搬する為の秘密の通路で華城には5箇所の暗門が
設けられている。
城壁の表には華やかな楼閣や見張り台などがあるが、裏方には平常時の輸送や軍略上の輸送路として大事な役割
を持つ暗門で城壁を守っていた。

先程通った訪花隋柳亭、華虹門を下から振りかって見た。
華城の観光コースの城壁は未だ1/3程度廻っただけであったが、時間の関係上、此処で打ち切られた。
折角此処まで来たなら城壁を一回りする位の時間をかけ、変化に富む城に足跡を残したかったのであるが
目の前の炯眼を前に、城壁から降りることが悔やまれた。
此処から急ぎ足で華城の中心に位置する、華城行宮に移った。

水原城唯一の水門で、水原市の北側から流れ込んできた水原川（スウォンチョン）は、ここを通って城内に
流れ込んでいく。
扁額の華虹門の華は華城を表し、虹はにじを意味する。
写真の通り7つの水門が華虹門を支える一方、水しぶきが7つの水門から溢れる様子は荘厳であり「華虹觀漲」
と言って水原八景の一つになっている。
北水門は花崗岩を積み上げて造ったもので、外部から侵入を防ぐために鉄格子で、外部の侵入を防いだと言わ
れている。果たしてその格子があったやら、確認しなかったが・・・。
水原川は水流も少なく、左側の2門に僅かな水が流れであった。