[「いつでもみてよ!湘南江の島」スカイブルーの地色に真っ赤な文字の看板が踊る。二人のゆるキャラを左右に
従え、怒派手なラッピング車両が走る。通常の江の電カラーが走る中で、車両全体がマンガの世界の登場に
驚かされる。

千変万化、車窓から移り変わる風景に、時には歓声もあがる車内での賑わい。車窓から手の届く様な狭い
軌道をゆったりとリズミカルに走る。
平日なのにこの混みようは殆どが観光客である。その装いに、遠目では若々しいが老若男女とは言い難く、
フリーを謳歌する意気軒昂な老々男女であった。都心から近く、健康志向で鎌倉の歴史と自然の山歩きが

乗って楽しい、見て楽しい、ラッピング車両マスコットキャラクター「エノンクン号」が子供達から、江ノ電フアン層
の拡大に繋げている。
ラッピング車両から降車する喧騒の渦は、名刹古刹や花巡りをじっくり確かめたい、女性集団であった。
ん十年前の娘達も、平和で意のままの生活に胴回りはどう見ても皆豊かな、ゆるキャラであった。そんな集団も
江ノ電を足に、散策を楽しんでいる。車両のボデイーを飾る、他の臣のゆるキャラと一緒に、笑顔のお地蔵さんも、
歓迎の気持ちで乗せている。