えび、小魚，貝の揚げ物、煮物など所せましと皿に並べられ、隣の大きな桶にはマグロ他の刺身が光り輝いている。
正月の料理でも及ぼない、勢ぞろいした料理を前に、さ～てどれから手を付けるか、躊躇してしまう。
魚類を中心にした和の料理の世界に、目で楽しみじっくり堪能した。

名前の通り砂浜が弓なりに弧を描いている、白砂青松の美しい海水浴場である。長さ１．２ｋｍと幅４０ｍと天然の立地が
眼下に広がる南伊豆町最大の海水浴場。河津町の今井浜、下田市の白浜と並んで伊豆３大美浜に数えられる。
平成８年に「日本の渚百選」、平成１８年に環境省選定の「快水浴場百選」に選ばれている。

広々とした食堂は間仕切りされ、部屋単位でゆったり食事が出来るようになっている。それにしても、大きな空間が
宿泊客で埋まってしまうが、バイキング形式に殆ど混乱もなく、流れるように、晩餐が営まれている。
伊豆の南の海岸をたっぷり堪能し、今宵はここで酒宴で飾り、伊豆巡りの一日目の無事を感謝し、明日に備える。

直下の中庭は木立に囲まれ水泳プールが、どのように仕掛けれているのであろうか？無人のプールに休暇村の文字が
廻りの樹木と併せて水面にくっきり浮び映り、雰囲気作りに一役買っている。

バイキング形式に並べられた食材に、あれもこれもと、目移りする。その中で鯵の船盛のざるが皿に並べれた姿に驚嘆する。
殆ど同じ魚体が天空に頭をそろえ狂いもなく並べられている姿は圧巻であった。妥協の許さない手の込んだ造りに、料理人の
心行きを感じられる。

南伊豆の休暇村、今宵はここで宿泊する。宿泊部屋は定型的なコマがずらりと並び、大量な宿泊を収容するマンション
のようである。テラスは何れも海側に向き、宿泊中は素晴らしい眺めが何時も楽しめる、環境にある。

弓ヶ浜に沈む夕日がぼんやりと照らし出している。水平線の彼方へゆっくりと没していく夕日は、ドラマチックな幕引きを迎える
一シーンのようである。海岸を散策しながら夕日を眺めれば、時を忘れロマンチックな気分に心酔出来る。

紺碧の海とのコントラストはすばらしく、その風情は絵画を見るようである。この素敵なアングルはの格好の素材になり、CM
やドラマの撮影にもよく使われている。水平線には海の航路を照らす神子元島の灯台。伊豆七島の島影も晴れていれば望める。
南伊豆は冬も温暖な気候のため、天気が良ければ心地よく海岸を散策出来る。

海に囲まれた伊豆特有の場所柄、やはり海の幸に巡り合える。その代表格，予約で確保された真っ赤な金目鯛が煮つけ
され輝いている。