新たな部隊が、ボンベを背負う、ものものしい出で立ちで、次の消火作戦に展開するのか、集まってきた。
黒のユニホームに他の隊員と識別するように緑色の腕章がつけられ、次の展開を確認しあっている。

消防士は2階の部屋から、天井向けて放水する。高熱に晒された屋根瓦が熱を帯び、一見鎮火しているようであるが、未だ火種
になっているようで、放水作業が続けられる。家の中から、空に向けた放水は屋根を突き抜け、屋根瓦は、放水と一緒に空中に
舞い上がりばらばらと音を立て周辺に飛び散っている。激しい放水を物語るように水が滝の様に家屋から落ちてくる。

やがて、1階の屋根に上がり、炎上する2階の屋根の瓦部分の至近距離から放水し、勢いを得ていた炎が一旦消え、鎮静化
の方向に、向かっている。

その新手の部隊が、手梯子をかけ、放水のさなか2階の屋根に取り組み始める。