いよいよ、ダイナミックな破壊の世界の始まりである。
重機の長いアームの先には分厚い鉄の固まりのような、シャー(大きなはさみ)が付いており、
鉄筋や鋼板を切断する能力を持っている。
ご覧のような油圧機構を動力に狙った獲物を食いちぎる様に操作され、建物破壊工事に威力を発揮する。
大都会に降りたゴジラが大都会の建物を立ち向かう様に、40年の歴史をあっと言う間に崩して行く、その
破壊の凄さに思わず息を飲む。

作業は一気に打ち砕かず、一枚一枚、剥がす様に切り取られていく。
無惨にむき出した姿に僅かに窓の部分と扉部分が建物の面影を残すが、廃墟そのものである。

その伸びたアームの先端部分が建物の一部が衝撃が加えられ、剥がすように引きちぎられる。
コンクリート内部に埋められた鉄筋が頑健に抵抗し、コンクリートの固まりにまとわり付き、一気に
崩壊しない。
まさに筋金入りの鉄筋コンクリートで、今話題の何処かの偽装された建物と筋が違うのであろう。

破壊され引きちぎられたコンクリート片が串団子状態で鉄筋に的割り付いている。
手前は地上でコンクリート片を破砕し、きちんとコンクリートと鉄筋をと仕分けされている。
夥しい鉄筋の量であるが、再び溶解され新たな鉄として蘇り、再生されるのであろうか