この間、一番のダメージは冷蔵庫である。停電のままで、このまま放置すれば庫内の温度が上昇し、冷凍品が
たちまちダメージを受けるのは明らかである。
復旧の見通しが立たない長時間の停電であれば保冷処置が必要である。待った無しの状態で極めて原始的で
あるが、応急処置として、氷の購入も考えた。

固定電話機も使えず外部との連絡も一切取れず、全く陸の孤島、孤立無縁の状態であった。
この緊急時に最悪、ご近所での借用も考えられるが、固定電話以外で、携帯の活用がふと浮かんだ。
こんな時に、女将さんのスマホが使え、固定電話機に変わり、外部との連絡に窮状を救ってくれるたのが
文明の利器であった。
しかし、この緊急の状況に、何処へ相談すべきか、街の電気屋のつても無くや全く、判らない手さぐりの
状況であった。
こんな状況下、救いの手は電力会社であろうと直感的に閃いた。しかし、その窓口も判らない、たまたま
電力会社の請求書が見つかり、0120の相談センターに藁を掴む思いで電話をかけ、現状の停電の状況
を伝える。

相談センターから近場の作業車に連絡を取り、緊急対応で2時間以内に来宅する旨、連絡を貰える。
折しも、当日は車の点検で搬送する約束をしていたが、出かける前の思わぬ災害に、こんな状況では
行けず、ともかく延期を申し入れる。

東電の来宅までの停電の2時間どうする?
心配はやはり冷蔵庫であった。このまま長時間の停電では冷凍品が心配になる。
ふとひらめいたのが仮配線による、緊急通電であった。電源が来ている部分のコンセントから、たまたま
常備していた延長コードを差し込み、冷蔵庫他、各電機機器に差し込みすれば当然、給電出来る筈である
このアイデイアを実践すべき、延長コードを探し、仮配線で繋ぎ、何とか給電に成功し、一安心する。