◇高画質画面に感動する

テレビ画像の画質に大きく影響する有効走査線数が、従来の見慣れた画面では480本であったが、高画
質になり倍以上の1080本になった。
写真は野球中継であるが、9人の選手の姿が個別に鮮明に見えるが、外野のスタンド席もビジアルに捉え
ている。大型 画面に高画質の世界は今までにない、躍動感が画面を通して伝わって来る。
電子技術の目覚ましい発達はTV画面に代表される。
TVが出始め、街の電気屋に多くの人が群がり、その背中越しに遥か小さな画面に初めて見るTVの世界は
戦後の復興時期の黒船の来襲にも近いものであった。
三鷹の通信研究所の一般公開で、行列の進むなかで、僅かな時間で見た色鮮やかなカラー画像の初め
ての出会い。
そして今回の高画質画面を身近な所で見られた事実もTV画像の歴史を飾る、出会いの1頁でもあった。
唯、高画質画面の世界は480本の世界では考えられなかった、事象も生まれている。
ズームアップされた画面の目尻に小じわを、しっかりと捉え、隠しようもない、老いた姿が見えてしまうのも
高画質画面ならではの世界であった。

◇こんな画面も出迎えてくれる。

某国営放送のハイビジョンも、画面下半分にこんなテロップが貼り付けられ、聴取に当たっては、きちっと契約
するように、契約の促進で画面の肝心な部分をマスキングされる。
正式な契約が済めば、テロップが解除され、正式に見られる仕組みが準備されている。
勧誘員からの指摘の網をかい潜っても、見せてあげないよと、極め付きのシャッターである。