数日後、舞台は斎場へ
南多摩斎場は八王子と町田が隣接し、住宅地など人里から離れた広漠たる一角にある。
広大な敷地に樹木が植えられ手入れの行き届き、仏様の別れを飾るに相応しい場所である。施設は八王子
・町田・多摩・稲城・日野の5市で運営・管理する共同の火葬場である。

昭和50年に設立され以来増設に継ぐ増設で現在は火葬炉１２基・式場３式場・待合室１３室・霊安室６体
収容される巨大な施設になっている。
人それぞれ、めでたい誕生があれば、悲しいお別れもある。やがて迎える終末処理であるが、人口増加に
併せて、施設も必須であるが、環境問題など中々新設出来ないのであろうか・・・。
勢い、こんな施設もフル稼働で、5市から続々と御霊車がやってくる。
予約制であるが、次々に埋まってしまい、大事な昇華の儀式も此処の施設の空き具合なのである。

斎場内部は斎場に入って左側が火葬炉のある建屋、正面が待合室に繋がる屋根付きの中廊下。

日本庭園風に整備され静かで落ち着いた雰囲気で、とても焼き場とは思えない、イメージを大切に仏様との
惜別に配慮されている。

斎場に通じる一般道より、一段高い所が南多摩斎場である。外周部は垣根に覆われ、丁寧に手入れが
行き届いている。此処までの移動経路は車輸送のため、外周部は駐車場が多数用意されている。