こんなことからHAMLOGのユーザ登録確認のため、実際にワッチして、コールサインと登録照合の確認をした。
そんな背景の中、7100MHZから上の方の様子が、軒並み、外国局相手にコールサインと信号強度にエリア番号の連呼でパイル
状態の渦にあり、普段とバンドの様子と違うことに気づいた。真っ盛りであった。
こんなバンド運用に席巻されのんびりした国内QSOは殆ど聞こえなかった。
確かめると信号強度に加えたエリア番号で始めて,WW　CONTESTであることが判った。

そんな騒然とするお祭り騒ぎの中、聞いているうちに、何故か体が自然に反応しCONTESTの渦の中に思わず入ってしまった。
因みに1999年以来の輩の国外局交信件数は14メガ100件　21ﾒｶﾞ1022件　28メガ289件で、殆どが14,21,28に代表され７メガは
近隣アジア限定でわずか22件であった。
こんな実績に乏しい７メガでhigh power bic towerのDX局に混じって、僅か12Ｍ　hiｇｈのV-DPの７メガで果たして何処まで参戦
出来るやら、疑心暗鬼の中のCONTEST突入であった。

World-Wide WPX コンテストについては、自転する地球は日本と地域とのコンデションが時々刻々と変化して行き空の
様子を探りながら､７メガ、14メガ、21メガと追っかけてゆく。国内並みに強く入感している地域での交信も、時間経過で
一瞬にして消えてしまう、早い変化もこの時期のコンディションを体感する。
前述の通り、昨今のコンデションで指標となるSUNSPOT NUMBERは低く、当年は底の状態で、14メガ、21メガは期待で
きず、7メガ主体の運用であった。
コンテスト機会に世界各国から一斉に出てくるが、未交信エリアとの出会いは全く無く、new entityの獲得は無かった。
低い高さのV-DPの7メガでも、結構飛んでいるようで、以下の結果は予期以上であった。

CONTESTは国外局含めたパイルの渦の中、自局の信号を捉えて貰おうと、マイクに向かって、大声を発し、時には連呼を唱える。
DXやこのWWコンテストでは、CQ等の呼びかけに対して、国内は元より全世界からの参戦の中で如何に自局との交信を成立させるか
熾烈な戦いの世界である。
折しも巷では見通しの立たないコロナ禍が延々と、続いている。感染予防で人と交わる場所では三密の回避、マスクの装着併せて、
大声の発声連呼はクラスター感染防止からご法度の世界である。
人ごみの街中での大声発生は衆徒の白い眼差しを浴びばかりか、当局の通報を呼びかねない。
いつ果てるやら、経験のないコロナ規制は延々と続き、自宅に籠り気味でストレスも溜まり、我慢も限界に近い。そんな背景の中、咎
めらることなく抑圧された殻を破れる、コンテストの参加は発散の場でもあった。

住宅地のど真ん中、自室の家屋から、無線機に向かって突然の大声によるコールサインの連呼。締め切った部屋から燐家に果たして
謎の呪文が伝わってしまったか、どうか、幸いにして咎められることはなかった。
この時期、終息も見えないコロナ禍、飛沫飛び、クラスター感染を気にせず、思い切って呪文を唱えられる、ストレス発散には格好の機会
のコンテストであった。