日頃、鍛えられた、ボケと突っ込み、駄洒落、ざぶとん1枚ものの上手い洒落が、取り止めもなく飛び交い、一時の沈黙は
この面子から生れなかった。日頃、無線の媒体からの対話も特に第3者に傍受されていることもあり社交の場として一定
のマナーの基に行われるのが、アマチュア無線の世界である。
日頃、声だけの繋がりから、勝手に膨らませた相手のイメージがこうして直に、会いそのイメージが見事に崩れるのも、グランド
ミーテイングの醍醐味のひとつである。また面と向きあい、アルコールで緊張を解き、対話が飛び交う世界はone wayの無線では
出て来ない、新たな発見を見いだし、絆が深まるのもこの世界ではなかろうか。繋がりの糸口は無線で、見えなかった世界が開け
自然と繋がりが生れていく、だからやめられない、止まらない、「かっPえびせん」になってしまう。
幾つか繰り広げられ、可笑しかったのは
1)エコの話し
時流に乗ったエコの話しに、セールスの矛先がえこさん宅へ向けられ、慎重派、理論派のえこさんがエコに心を揺るがしてい
るようであるが、そのセールスマンがご本家のえこであることに、驚いている事実。えこさんがエコへたなびく、大変ややこしい
話しに大笑い。そのうちにセールスが成立すれば、コマシャルペーパーにえこ家は引く手あまた、なんて夢も生れるのでは・・・。

2)相思相愛の中
衰退の一途と言われる、このアマチュア無線の世界ではあるが、未だ未だ空中飛び交う電波に星の数程のアマチュア無線家が
よなよな相手を探しまわり、賑わいを見せている。相手の心を掴み、相思相愛の中が生れても不思議でない世界でもある。
本日参加された局長のお一人も八王子某局から、好き好かれ「昨日も一生懸命呼んでました」と誰かがQSP(ご注進)、される
余りで、自他ともに認められる存在でもあるようでした。特定局からであっても慕われ愛される?それも人徳の持ち主であるよう
でした。相思相愛、相手が綺麗なYLさんであれば、話題が膨らむが、それ以上のことはなかった。

3)科学に目覚める少年
一時も肌身離さず、必携の無線の免許証のご披露。純粋無垢な科学に目覚める中学生の写真と現実との落差に、思わず笑って
しまった。およそ今日の姿とはとても重ならない変わりように、社会で揉まれ、研ぎ澄まされた現実に戦う苦労、見事な白髪が
何より物語っているようでした。姿は変われども、少年時代の志を大事に無線少年の夢を追う姿は、男のロマンが光輝いていた。

4)炙り出し交信証(QSL)
受領した交信証のRmksに色々、画像の説明書きが書かれており、その画像を裏表かえしても出て来ない。恐らくプリントミスと
真っ白毛のカードに御注進申し上げたら、交信証に何故悪いと、怒られてしまった。「ん、それはね、きっと炙り出しかも知れない」
でも炙ったら燃えてしまうこともあるようで、其処まで出来なかった。

そんな取り止めの無い話しも、真面目な話しも、切れ目なく、16時を既に廻り、お開きとなった。

桜の木の下に野営地である。背後に遠慮っぽく咲く桜の姿が、僅かに桜の宴であることを留める。平坦地とは言いながら、
斜めの傾斜地に居座りの良い位置決めが必須。地面に近いせいか、時折肥料の匂いが、伝わり豊かな自然の中では宴席
である。ご覧の通り、あちこちで集まりがはじまり、それぞれ宴もたけなわであった。背後の無人のシートに若い女性の集団と
のことであったか、おじさん達の隣接に怯えたか、その姿が一向に現れ無かった。夜桜でも楽しむかと色々瞑想を膨らませた
が、おじさん達が設営撤去頃に、あたかも時間調整するがの如く、漸く現れ、盛り上がっていた。
写真の右手に人工の遊歩道が園内を駆けめぐっている。しかし、これが曲者で緩やかな勾配の遊歩道の段差が上から降りて
くると殆ど見えず、トイレの往復時につまづく。多少の酔いのせいかなと思えたが、他の人も同じことを経験しており、一般の人も
この艤装された段差に気づかず何人もこける、危ない遊歩道であった。