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観光化された美瑛は俗にパノラマロードと言われるが、その観光拠点の一つが、広大な丘を背景にした展望花畑である
「四季彩の丘」に付いた。
先ずは花畑を前に、広大な土地を背景に目の前の赤、黄色、橙、紫と色彩豊かに咲き乱れ、怒派手な花のショーに圧倒される。
鮮やかな色彩に包まれ、まるで油絵のパレットに居る様な、気分になる。

緩やかな花畑の斜面を降りて来る。振り返ると赤、紫のジュウタンが交互に敷きつめられた広大な畑を改めて
見届ける。頂上に見える三角屋根が先程、人で賑わったおみやげ屋の建物であるが、もうかなり離れてしまった。
美瑛から富良野の麓郷へ向かう。

花畑では胸下を埋めたユーモラスな巨大な人形が出迎えてくれる。その花畑の先は広大な大地が繋がっている。
海外にもPRされた観光拠点なのか、次々にやってくる大型バスから吐き出される観光客は怒派手な中国語が飛
び交い、完全に国際化されている。
大きな群れの中での騒ぎは大変目立ち、「おいおい此処は日本かよ」と、思えるほど、凄いエネルギーであった。
トイレの壁に大きく張り出された絵入の中国語の壁紙に、腰掛け便器の上に立たぬ様にと、異国文化に未だ馴染
まぬ彼らに注意しているのがおかしかった。近年の急成長を背景に此処まで来ていることに驚かされる。