知床峠

オホーツク海と根室海峡に挟まれた知床半島は険しい知床峠が壁になって、天候が不安定である。オホーツク
海側から雲間に見えるのが知床峠である。峠越えは物凄い霧の中であったが、オホーツク海側はご覧の通り、
信じられないような快晴の世界である。天候が是れ程違うのか?ダイナミックに味わう自然の変化であった。
峠越え途中での、あの霧の世界が嘘のようだ。その知床半島を挟んで、東西に縦断する知床峠越えは、豪雪の
ため10月中旬から5月上旬まで通行止めになってしまうぐらいに厳しい自然の中にある。
そんな背景から、真冬は自然の厳しさが行く手を立ちはだかり、東西を結ぶ要路も遮断されてしまうのである。

知床峠の頂上付近は、霧に包まれ、下界の姿は何も見えず、目の前の知床峠の標識も、すっぽり
消えてしまう位に厳しい霧の世界にある。下界は快晴なれど、「此処では一寸先は闇の中」自然の
猛威を思い知らされる。樹木覆われる自然の中、視界の広がる快適なドライブウエーではあるが、急
坂、急カーブとも合わせ天候の急変に、峠越えのハンドル裁きはより慎重にあつかう。こんな時にも訪
れるマイカーもあり、目を凝らし、僅かなテールランプを頼りに相手を確認し、緊張しながら徐行し、霧の
世界から脱出をはかる。