海中ぽっかり浮かぶ大小の奇岩。荒々しい岩肌、荒波に浸食され、色々なモニュメントが生れている。人も寄せ付かぬ
絶海の孤島に周辺は魚介類の宝庫、無数の鳥の楽天天国である。岩礁に、船がかなり寄せても、無警戒に何ら影響す
ることなく、営々と羽を休めていた。

船内アナウスにより、船室の入れ替えの誘導が行われる。
写真の奥に見える階段で降りると、長椅子が二列並べられ
左右側面に大きな透明な窓がある。長椅子に着座すると、
足元から正面にかけて、この窓を通じて海中の世界が一望
され、いよいよこの船の最大の売り、水中展望が展開される。

美国港に水中展望船が到着する。船着場では目の前の漁場で取れた海産物を天日乾し吊られに売られている。これも正に
地産地消(地域生産地域消費)であろうか、水揚げされ、裁かれた「するめ」、「ホッケ」、「ソイ」「タコ」が吊るされ、近くで網焼き
香ばしい匂いが漂って、嗅覚を刺激していた。

パンの耳に吸いよせられ、貪欲なカモメが、人を恐れず、寄ってくる。手の届く所にカモメが、高速に走る船と追っかけごっこ。
カモメの飛来に併せ、えさをポイと空中へ、海面に落ちる前に空中捕縛、そんなやりとりに皆、我を忘れ、コモメに戯れる。
水中展望船の回遊の最後を飾る、ショー。あっと言う間に40分間は終わってしまう。

これが神秘的な海底の世界。透明感が有るため、手の届く所に、大小の岩にウニや小魚が水中の窓越しに見える。
窓に映る世界に、張りついて見るも、船の移動が早く、ひとつひとつの物体が確認出来ないまま、どんどん変ってゆく。

太陽光が海底面に照らされ、船の移動に次々に移り変わる
世界が見えてくる。
船内アナウスの説明に目を凝らすと、大小の岩の部分に張り
ついた黒い塊が、無数にあった。、思わず「うに、うに、うに」
の未だ見た事のない「うに」の生息に自然と歓声があがる。
豊かな漁場を育てるためにも人工的に造られたコンクリート片
など、幻想的世界に運んでくれる。
でも、動かぬ「うに」より、秋口の「さけ」のように回遊するダイ
ナミックな群れでも出会ったら、最高のショーであったが・・・。
シャッター押しまくったその海底の魚の世界が、見えるかな～?、