夕陽が遥か水平線の彼方に沈んで行く姿をじっくりと見る事が出来た。
柔らかな夕陽が波静かな海と空に映し出され、徐々に沈んで行く姿は実に感動的であった。
特別なインフォメーションがあったわけではないが、ツアーの客も何人か、カメラ持参で来られ
この感動的なシーンを対面していた。
陽が落ちると、殆ど照明のない世界では一層暗く、足早にホテルへ急いだ。
第1日目終わり。

ホテルから海岸迄の寒村、既に夕闇迫るころなのに、明かりが見えず、人の姿も見えず、何とも寂しい。
漁獲時期だけに住むのか、殆どの家が閉ざされたままの全く静寂な空間であった。
厳冬期は宗谷湾から吹きつける、風と雪、自然の厳しさは人をも受け付けない場所なんだろうか?
それとも、目の前の豊富な水産資源を前に、年々厳しくなる日露間の漁場制限の呪縛に締め上げられ
泣く泣く当地から立ち去ったのであろうか・・・?

さーて、今夜のお宿は宗谷湾上を望む海岸近くにある所にある。
そろそろ落ちかける陽の僅かな時間、ホテルを荷を下ろし、急いで海岸線に歩いて見る。