朝、早く羽田を発ち、薄汚れた東京からしばし離れ、四季で一番過ごしやすい時期の北海道を駆けめぐり、4日後の夜間に
再び戻ってくる。その思い出を画像と音でギッシリ詰め込み、時間経過後再び、生き生きした旅の思い出を解きほごし、消え
かかった記憶を蘇す、大事な宝物である。
旅行後、記憶が未だ飛ばない内にと、ICレコーダーをパソコンのUSBにブチュット差し込み、ICレコーダーの収録結果をパソ
コン側で読み込む。

使い方の問題なのか、まさか壊れていることはあるまいと、此れ程のことでとめげるなと、あらゆる可能性を練ったが結局判らな
かった。自力更生の機会と、駆け込み寺への門を叩くのは多少のプライドもあって、躊躇ったが、遂に、お客様ご相談窓口に電
話する。実機を前に、二、三のやりとりもあったが、"本体異常"の判断まで時間はかからなかった。
サービス拠点を聞き、早速其処へ持ち込み、修理依頼する。
郵送でも良かったが、拠点へ持ち込めばその場で見てくれるのではと期待したが、サービス拠点とは名ばかり、応対したのは
事務のおばさんであった。こちらの話しも一方通行、此処までわざわざ足を運んだのも、何か情報でも思ったが、見事に打ち砕
かれてしまった。
「はい承りました、さいたまサービスセンターへ送ります」とあっさり事務処理されるだけで、電車を乗り継ぎ1時間の道のりは長く、
徒労に終わってしまった。

ICレコーダーのホルダーに、収録した単位で多数のMPファイルが、それぞれ生成される。このファイルのアイコンをクリックすると
専用ソフト「Media Playar」が開き、自動的に再生音が出てくるのが、通常の動作である。
しかし、「Media Playar」が開き、再生時間を示す、横バーが動いているが、音が出てこない。横バーまできちんと動いており、繰り
返し操作しても、全く音が出てこない。購入間もないICレコーダーは壊れているまいと、完全にソフトと思い込み、原因を究明に時間
がかかる。ひょっとして「Media Playar」バージョンが古いからと、念のために新バージョンをダウンロードまで、試みたがやはり
音が出なかった。