浅川の周回は格好の散策路の一つである。
浅川を挟んで、南北にそれぞれ、道が走るが、南側は車と併用の道で、信号がないために専用路と勘違いした
車が歩行者の脇を猛スピードで飛ばすので、怖いが、北岸は歩行者専用なので、身構えることなく、目に入る
眺望を楽しみながら、歩くことが出来る。

冬の晴れた日はガスが切れて、遠くまで視界がきき、川下から上手に向かうと、ご覧のような山容がせまってくる。
南側から北側に遠くを目を移すと丹沢連峰の丹沢山(1567) 蛭ヶ岳(1673)がさらに尾根伝いに切れ目を挟んで
大室山、富士山が手に取るように見えてくる。
丁度太陽の光に反射して、山肌がくっきりと捕らえられる格好のカメラポジシヨンとなる。
都心から西へ約40キロ、隣の八王子市の盆地に隣接している。
2枚の写真をつなぎ合わせ、こんなパノラマに囲まれた、田舎なんだと改めて思い知らされる。

南側の多摩丘陵の北面には急な斜面にまで、ドンドン抉られ、住宅地に変わっていったが、もう限界なのか、
最近はこの浅川の河川敷周辺に開発の目が向けられ、軒並み家が立ち始めた。
自然を甘く見ると、忘れた頃にその付けが、来るが多摩川に比較して急峻で時々暴れまわる"浅川"である。
土手一つで、自然の災禍から守られているリスクを背負いながらも、宅地開発は進められている。