どうだろう!!、この開けた世界。
湿原とその先に荷物が置かれた集積所、その先が能取湖である。これが能取湖周囲32kmの卯原内駅近くの
湖畔の開けた1シーンである。此処から歩いて15分程のところにサンゴ草の群落があるが、今年(2006年)はどう
であったのだろうか、この近くでも見える物と期待したが、鮮やかな真っ赤な絨毯姿は見れなかった。
この水際にアオサギや色々な鳥類が豊かな自然を求め、飛来すると言う。
サイクルロードは湧網線跡を活用し能取湖の水際の炯眼を楽しみながら尚続く。湧網線はこうしてのどかな旅を
演出してくれ、廃線後も素晴らしい慧眼は残してくれた。
◇確かめられた路線の慧眼
こうして湧網線は終着網走駅に到着する。これより南部はオホーツク海沿岸部を「釧網本線」に引き継がれる。
「釧路方面への乗り換えはこちらです。お忘れ物、無きようお乗り換え下さい」
専用軌道跡はご覧の通り、能取湖湖畔を周回出来る自転車専用道路として蘇っている。何処までも緩やかな勾配に、
自動車など、安全と喧騒から、完全に分離された贅沢な専用自転車道路である。目に映る姿はあの列車の車窓から
展開する姿とダブらせれば気分は湧網線の世界である。こんな所を走っていたのであろうか、その車窓シーンを思い
浮かべながら、ペタルを踏めば極上のサイクリングツアーを楽しめることが出来るであろう。
◇湧網線専用軌道跡
